本日、ニュージーランド首相から待ちに待ったこれからのニュージーランド国境開放のロードマップが発表されました。
現在、ニュージーランドはコロナ対策の一環として、NZ市民権;永住権保持者以外はほぼ一部の例外枠に当て嵌まる方を除き、2020年の3月以降、原則入国禁止の状況となっております。その様な大変厳しい水際対策や国内での厳格かつ集中した都市封鎖や徹底した感染者追跡、隔離対策の一環が効果を発し、デルタ種が世界で猛威を振るう現在でもコロナフリーの状況を維持しており、国境開放後もNZのコロナ基本対策理念(Elimination Strategy)をこのまま保持する意向です。
本日ウエリントンで開催されたNZの著名な疫学者や経済学者 が集まりこれからのNZの
国境開放に当たってのコロナ対策に関して討議するフォーラムイベント:Reconnecting New Zealanders to the Worldの最後に、ニュージーランド首相アーダン氏からの国境開放プランに関してのアナウンスメントがされました。
現在NZはワクチン接種のスピードが大幅にアップしており、(ステップ1)来月9月1日からは接種対象となる年齢層の全員が接種可能な体制となり、年末までに接種希望をする国民全員が2回目の接種を終了する予定となります。(ステップ2)
ステップ2では限られたワクチン接種済みのNZ人の帰国者をMIQ(隔離専門ホテル)で隔離させる代わりに自宅隔離させて感染リスクの結果を見ていく実験も行います。
そしてこのスッテプ2が終了後、ステップ3に以降となり、いよいよ来年2022年の頭(1〜3月の間)から3種類のリスク別による 国境開放になります。
ワクチン接種の証明と、出国時と入国時の空港検疫の結果が陰性である事が必要条件となり、
入国前14日間滞在した国が低リスクの国からの入国者:隔離無しの入国
入国前14日間滞在した国が中リスクの国からの入国者:隔離専門ホテル(MIQ)で5〜7日の緩和隔離もしくは自宅での自主隔離
入国前14日間滞在した国が高リスクの国からの入国者:隔離専門ホテル(MIQ)で14日の通常隔離+陰性証明2回
と始めて行き、そのうちワクチン接種者は全員隔離なしで入国可能、ワクチン接種を行ってない入国者はMIQで14日の隔離+陰性証明2回が必要というステップ4に移行する形となります。
ニュージーランドではコロナ基本対策理念(Elimination Strategy)を遂行する為に、現在一番感染力の高いデルタ変異種やこれから新たに発生するかもしれない新変異種による感染爆発が起こった際には感染者追跡、隔離、局所、短期ロックダウンを徹底して行いコロナフリー状態を保持していく事になります。
国境開放に向けて去年3月から停止しておりましたNZ国外からのビザ申請書受け付けもまた復活していく事になり、随時NZ移民局からこれから発表がされて行くと思われますので、新しいアナウンスメントがあり次第にこちらにどんどんアップさせて行きたいと思いますので、来年いち早くNZ入国をお考えの方は是非こちらのブログを常時チェックして下さい。
各国のリスクレベルはその国のワクチン接種率やどれだけリスクを抑えているか、その国のコロナ対策の内容などによって審査されるのと、随時レビューされるとの事です。まだ国のリスク分けの発表はされておりませんので、発表され次第にこちらにアップさせて頂きます。
現在日本はデルタ種により感染者が増えてきておりますが死亡者数は抑えているのと、これから若い年齢層にもワクチン接種が加速して行われていきますので、年明けには中リスクに入っている可能性は高いと思います。
今回のNZの国境開放アナウンスメントは、国際社会においてこのまま鎖国を続ける事は不可能である事も勿論ありますが、去年の国境閉鎖からNZ国内の企業の人材確保が大変困難を極める状況となっており、深刻度が日増しに大きくなってきているのが一番の理由でもあります。NZ首相アーダン率いる労働党は今回のコロナによる国境閉鎖が、NZの企業が移民に頼れないのでNZ人を雇用する努力を行う必要性からよりNZ人が就労したいと思える様な雇用状況を提供できる様に体制をシフト出来る良い機会(魅力的な給料設定やトレーニング、アップスキル、インセンテイブ支給など)だと考えておりましたが、状況は悪化し続けおり、ビジネスセクターや野党からのプレッシャーによる判断もかなり大きくあったと思います。
そんな現状ですから日本からこれからこのコロナフリーのNZに移住をご希望の方は就職活動は驚くほど 成功率が上がるでしょう。どのセクターでも前大未聞の大危機なほど人材不足でNZ雇用主は喉から手が出るほど人材を欲してますのでNZで理想の就職先を取得できる絶好のチャンスです。
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