SMC(技能移民部門永住権;Skilled Migrant Category)が2017年の10月のポリシー大変更により、EOIポイントが160まで引き上げられ、英語圏で取得した学位があるなど以外にはIELTS6.5が必須となりました。
そこでEOIのポイント計算ですが、職歴年数に関してのポイント計算が前ポリシーの時と大きく変わりましたので非常に気をつけなければいけない点があります。
新ポリシーでは申請職種に関連した学歴資格がANZSCOに記載されている条件として無い申請者は、その代わりになる関連したANZSCOに記載されている条件の職歴年数分が合計職歴年数から引かれることとなりました。
例えばRestaurantManagerの場合には、関連したDiploma以上の学歴資格があるもしくは3年以上の職歴年数があることとANZSCOには記載されております。
http://www.abs.gov.au/ausstats/abs@.nsf/Product+Lookup/1220.0~2013,+Version+1.2~Chapter~UNIT+GROUP+1411+Cafe+and+Restaurant+Managers
ですので関連したDiploma(Hospitality関連のコース卒業資格など)がない申請者の場合には、最低でも3年の関連した職歴年数があって初めて申請条件を満たす事ができるのと、申請者の合計職歴年数からこちらの3年間が引かれたものが、EOI合計職歴年数に加算できるという事になります。
この3年の職歴年数は申請職種に関連したものであれば良く、必ずしもSkilled Employment(ANZSCOレベル1−3の専門職)である必要はないので(Prior Work Experienceと呼ばれます) 例えばWaiter, Supervisor, Assistant Managerなどでも問題ありません。しかしながらこのPrior Work Experience以降の職歴はSkilled Work Experienceと呼ばれ、ANZSCOのRestaurant Managerとしての業務内容例を80%以上満たした場合のみ、なおかつお給料もそのポジションレベル相応のものをもらっていた場合のみEOI職歴年数ポイント加算が可能となります。
Restaurant Manager業務内容例:
- planning menus in consultation with Chefs
- planning and organising special functions
- arranging the purchasing and pricing of goods according to budget
- maintaining records of stock levels and financial transactions
- ensuring dining facilities comply with health regulations and are clean, functional and of suitable appearance
- conferring with customers to assess their satisfaction with meals and service
- selecting, training and supervising waiting and kitchen staff
- may take reservations, greet guests and assist in taking orders
ですので、例えばWaiterとしての職歴年数が2年、その後Supervisorとしての職歴が2年、その後Assistant Managerとしての職歴が2年、その後Restaurant Managerとしての職歴が3年あった場合にはPrior Work Experienceの条件は満たしておりますのでその分を差し引き、Assistant Manager以降からの職歴での業務内容がANZSCOの業務内容80%以上を満たしていればポジション名が違くても合計5年(Assistant Manager職歴2年、Restaurant Manager職歴3年)をSkilled Work ExperienceとしてEOI職歴年数ポイントに加算する事が可能という事になります。